ラブ系の作品や好意の感じられる女性主導の
短編作品が9作品搭載されているチバトシロウ先生の
短篇集作品が『ウエカノデイズ』だ。
本作品は短篇集であり、基本的にひとつの話で完結している。
ただし、一部作品のみ同キャラクターが出てくる作品があるので、
一部シリーズ有りといった内容の作品だろう。
内容としては
・憧れの女の子と海辺でHする『LOVE POTION』
・着物姿でひと夏の思い出作り『夕凪YNION』
・弟を女装させてエッチを迫る『Fire starter』
・弟とコスプレエッチを楽しむ『over My Head』(Fire starterの続編)
・学校で大人気の姉とお風呂でエッチ『Dabdelion』
・いじめられっ子をエッチで慰める先生『carry on』
・一緒に住むことになった隣のお姉さんに想いを伝えて濃厚エッチ『smells like teen』
・テスト終わったし、家庭教師と姉とエッチで気分転換『test 2 taste』
・積極的に迫る姉と生挿入『MORE&MORE』(Fire starterの続編)
以上の9作品が楽しめ、描き下ろしの『MORE&MORE』以外は
コミックメガストアHで連載された作品だ。
さて、各作品の内容的に、半分以上は男受けと関係無い作品だろう。
若干『きてっ』といった誘いの言葉こそあるものの、
誘惑作品というようなスタンスは少ない。
そのため、実質的に男受け色が強い作品としては、
・積極的にエッチを迫る姉が光る『Fire starter』
・痴女的にも見える先生が特徴的な『carry on』
・ガツガツ積極的に乱れまくる『test 2 taste』
・パイズリで女性上位でエッチする『MORE&MORE』
以上の4作品ぐらいだろうか。
ただし、本作品はいずれも最終的には同意のエッチに発展することが
多く、威圧的なエッチや、始終一方的で終わるような展開がない。
そのため、女性上位や誘惑のたぐいでも、あくまで『好意』がある
前提のお話が特に多いことが特徴だ。
それゆえ、全ての作品設定や細かいプレイこそ同じものの、
途中から挿入で男性も積極的になる……
というような同じような展開が続いてしまうのが、
短篇集としては作品それぞれに個性が少なく、残念な印象を受けてしまう。
また、あくまで『好意』ある前提の女性上位作品が多いので、
一方的に罵られたい、逆転無しがいいといった要望には
答えられない作品だろう。
男受け観点として得点をつけるのであれば、
『43点』ぐらいであろうか。
作品としてはボリュームがあり、絵もしっかりしている印象こそあるが、ストーリー面では男受け色が少ない。
男受け作品としては、インパクトの少ない作品といえるだろう。