片思いの童貞相手に、生徒会長という立場を利用して
積極的に迫る様子を描いたのが
「童貞狩り!生徒会室~口だけじゃ物足りない~」だ。
本作品は鳴湖さんによる商業マンガ作品だ。
レーベルはコミックHIMEクリピンク。
佐藤くんという、少し年下感のある男性が大好きな生徒会長・遥。
そんな遥は、佐藤くんがエッチな本屋さんに入っている情報を掴み、
佐藤くんを生徒会室へと呼び出す。
エッチな本屋に入ることは校則違反であり、
親や学校へ言いつけると脅し、佐藤くんを困惑させる遥。
そんな彼に対し、彼女の目の前にある机へ
座るように指示する遥。
目の前に座る彼のズボンを脱がした彼女は、
管理という名目で憧れの相手の搾精を開始するのだ。
本作品は憧れの相手に対し、生徒会長という一般生徒よりも上の立場と、
エッチなお店に行っていたという弱みを活用して、
片思いの女性が強気風に迫っていく偏愛よりの印象も受ける女性上位作品だ。
会長は「逆レイプする」というよりかは、「好意」があり、
それを隠してセックスを迫る。その結果、始終快調である女性が
積極的に迫っていく。
そのため、嫌がる相手を見下したり、煩雑に扱うような
逆レイプ感ではない。
好きな相手の反応も楽しみたいという気持ちからか、
強気に迫るような表情を全面に出して彼を責め立てる。
そのため、会話内容だけ見るとやや女性上位よりではあるが、
描かれている心情描写では「嬉しい」「かわいい」といった
乙女心やおねショタ感が全面に感じられる印象だ。
特に会長である遥も、彼女が狙う佐藤くんも童貞であり、
最終的にはお互いが処女を散らす。
佐藤くん側が最後まで折れるような様子はないが、
拒否する様子も「困惑しているための拒否」が大きいため、
女性に屈服したくないという様子などはない。
裏側に好意があるゆえの、偏愛的に積極的に迫る
女性が楽しめる作品だろう。
なお、プレイ内容はフェラ・誘惑・騎乗位。
全体的にはややテンポが速めで、性器は白抜き表現。
となっている。
男受け作品として評価するのであれば、
55点だろう。
逆転などがあるわけではないが、細かく心情描写も入れ、
ヒロインも好意ある相手を強く意識して興奮している様子があり、
確かに女性側が一方的に迫っていてレイプしているのだけれども、
恋心が強く見えてしまう気がしてしまい、責めているというよりかは
興奮した結果の行動のような印象を強く感じる作品だ。
当方はやや偏愛的な純愛に感じられてしまったため、
逆レイプ色はやや薄い印象を受けてしまい、得点は控えめにさせて頂いた。
生徒会のメンバーと思われる周辺のキャラクターを活用して、
うまくヒロインの性格などを表現しているうまい点なども多いため、
面白い要素はある作品ではあると思う。
童貞狩りというタイトルからイメージすると、
どうしてもやや逆レイプ感が弱く、狩ってる感が見えてしまったこと、
白抜き・低価格作品のためのシナリオテンポが速めなどにより、
エロさもやや薄れて見えた気もしたため、
少々偏愛的な女性が男性に迫るような作品好きにだけ
検討してもらいたい作品である印象を抱く作品だろう。